スタンドバイミー感想

スタンドバイミー

1986年 アメリカ


中学校進学を目前に控えた夏休み。4人の少年が死体探しに冒険へ出かける。


自分では大人だと思っているけれど大人になりきれていなくて些細なことに傷つく脆さ、儚さ。

親への言い訳をちゃんと考えて野宿のためのマットや防衛のためのピストルまで持ってきているのに、食べ物は用意してなくてお金もほとんど持っていないところが子どもらしい。ごはんは親が用意してくれてるもんね。マットで家を作って野宿ごっこをしていた自分の幼少期を思い出すなあ。私は室内だったけど。汗と泥にまみれた子供の体温の高さとか、背の高い雑草ですねを擦りながらも踏み分けて歩いて行く感じとか、夏の土と草のむわっとする湿度とか、祖母の家での思い出と重なって懐かしさを覚えるけど、私の子にはこういう経験はさせてあげられないんだろうなあ。夏休みの一か月、田舎で過ごすプログラムとかがあればいいけど、そんな人為的なのはきっと違うんだろうな。


才能は守って育ててあげないとどんな才能であっても枯れてしまう。おまえの父さんが守ってくれないなら、俺が代わりに守ってやる。

クリスの言葉がせつない。人は生まれじゃなくて環境と本人の努力だ。努力できる環境を作っていってあげたい。